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平成20年度第2回宮城県内水面漁場管理委員会 [釣場・自然環境]

9月19日に開催された「平成20年第2回内水面漁場管理委員会」を傍聴してまいりました。
今回は平成20年度になってからの第2回目の委員会開催。
そしてちょうど委員の任期4年間の最後にあたる委員会開催でした。

まあまず委員会で配布された資料に基づいて、協議された議事の内容を紹介します。
その前に、宮城県内水面漁場管理委員会の概要を。
過去にも何度か同じような内容のエントリーをしていますが、随分前の事だし私の方の知識も若干は増えてきているので、あらためて関係する事を説明。

「内水面漁場管理委員会」とは、漁業法・地方自治法に基づいて都道府県単位に設けられる行政委員会です。
簡単に言うと、
・地方自治法→都道府県単位で「内水面漁場管理委員会」を設置する事
・漁業法→委員会の役割・権限・組織等を規定
「行政委員会」というのは一般行政部門からある程度独立した行政庁で、例えば「教育委員会」とか「選挙管理委員会」とか「公安委員会」もそれにあたります。「内水面・・・」と与えられる権限はだいぶ違うみたいですけどネ。

委員会設置の目的は、これは宮城県サイトの説明がわかりやすいです。
おおまかには
・水面の総合的利用
・漁業生産力の発展
・漁業の民主化
を図る、と言ってますね。
ナンダカよくわからない項目もありますが、話が先に進まないのでここは流します。
要するに、内水面漁業に関連する事でなにやら決めなければならない事を決める時の最終諮問機関・・・(最終決定者は知事になり、その知事が諮問する機関)・・・というもの・・・です。はい。

委員会のメンバーは、原則として10名。
①漁業者の代表②遊漁者の代表③学識経験者の中から選任されます。
多くの都道府県漁場管理委員会では、各3-3-4名であるとか、偏った場合でも2-4-4名という構成ですが、宮城県の場合はナゼか①4名②1名③5名という変則構成。
決して内水面の遊漁者が比較的少ないとかそういう理由があるわけではないんですが、まあ遊漁者の声が届きにくくなっているとは言えるのではないかと思います。
ただ、法律上ではどの分野から何名と固定的に規定されている事は無いので、まあ穿った見方をすれば・・・あ、やめておきましょうネ。

さて、そんな「内水面漁場管理委員会」での今回の協議メニューは以下の通りでした。
まずはプログラムをそのまま。
1.開会
2.挨拶
3.協議事項
(1)平成20年度全国内水面漁場管理委員会連合会東日本ブロック協議会について
(2)第18期宮城県内水面漁場管理委員会への申し送り事項について
4.報告事項
(1)さけ来遊予測について
(2)さけ特別採捕許可状況について
(3)岩手・宮城内陸地震における花山・栗駒地区の漁業権漁場の現状について
5.その他
6.閉会

我らが渓流域に関係深いことはあまり無かったです。
ざっくりと内容を説明します。
3.協議事項
(1)平成20年度全国内水面漁場管理委員会連合会東日本ブロック協議会について
「全国内水面漁場管理委員会連合会」と言うのはその名の通り、各県の内水面漁場管理委員会で組織される団体で、各地の要望を吸い上げて中央へ陳情するのを主な役回りとした団体みたいです。
連合会から「提案項目に関るアンケート調査(各都道府県の実態調査)」が来て、それに回答する事で中央提案に反映される事になります。

今年度の提案項目は
①外来魚対策について
②魚病の防疫対策確立について
③鳥類による食害対策について
④河川湖沼環境の保全及び啓発について
⑤内水面漁場管理委員会制度の堅持について
の5項目。
①~④までは昨年度と同様ですが、⑤については過去(H12年度)まで提案項目としていたものを復活させたようです。

(2)第18期宮城県内水面漁場管理委員会への申し送り事項について
次回の委員会から委員が変更となるので、委員としての申し送り事項の確認でした。
具体的には現在発動している委員会指示事項(・成瀬川鳴瀬堰上下流200mの採捕禁止・オオクチバス,ブルーギルの再放流禁止・コイヘルペスウイルス蔓延防止措置)の内容とその発動経緯について確認したものでした。

4.報告事項
(1)さけ来遊予測について
平成元年からのサケ漁獲数推移をベースにした秋サケ来遊状況の説明、稚魚放流状況からの今年のサケ来遊量予測などが報告された。
放流適期によるシュミレーションではH20年春に放流された稚魚の時期とサイズをベースに今年度のサケの回帰量を予測していました。
それによると、適正放流期に適正サイズで放流された稚魚の数が過去最大だったH18年にはおよばないもののそれに近い数字なので、昨年程度の漁獲が期待されるみたいです。
(2)さけ特別採捕許可状況について
宮城県では18の団体がサケ特別採捕の許可を取得してるとの事。
大方地域の漁協さんなんですが、一つだけ「七北田川の水質を守る会」というのがありました。
(3)岩手・宮城内陸地震における花山・栗駒地区の漁業権漁場の現状について
6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震により花山漁協管轄の漁場で地形・河川形状の大きな変化がありました。
その為に地域の水産業関係事業にも甚大な影響が発生しています。
今回は委員会事務局を務める水産業振興課の担当者の方他が現地を視察された内容についての報告がありました。
人命や財産を守るための復興と共に、以前と変わらぬ豊かな自然を失わない復興を願ってやみません。
地域の皆様にお見舞い申し上げます。

これらの内容が15時からおよそ2時間程度で話し合われたのが今回の委員会でした。
あ~、これから一つ一つについて私見を述べようかと思ってましたが、ここまで書いて既に疲れてしまった・・・。
感想を述べますとまあ色々感じる事はありますが、皆さん見えないところで色々とご苦労をしてくださってるのだと思います。


この漁場管理委員会は4半期に1回ずつ位開催されています。
傍聴は自由。
開催は県庁の水産業振興課に問合せれば教えていただけるはずです。
おそらく、12月頃に次の委員会が開催されると思われますが、その際には多分、各漁協の増殖実績と計画がトピックになる時期でしょう。
ご興味ある方は是非とも傍聴してみてください。




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