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大雨・土砂災害・・・に川を思う [釣場・自然環境]

中部から西日本にかけて、大雨による被害が発生している。
夜のニュースでは土石流や鉄砲水で流された家屋や人々の被害を伝えていました。
被害に遭われた皆様には心からお見舞い申し上げます。

これら現場の混乱が一段落した後、デスクサイドでは
「あの災害を教訓に・・・」
と、また砂防のための河川構造物建築が検討されるのでしょう。

人命は最優先に重要である事は当然。
ヒトの財産の保護も重要だと思います。
そのために、唯一とり得る方法が“砂防ダムの建設”なのでしょうか?
費用対効果の面も含め、その方法として“砂防ダム建設”が必要である事が、ちゃんと検討されているのでしょうか?
そしてその“砂防ダム建設”により失われてしまうものについて、正しく把握がなされているのでしょうか?
周りの人々はそのリスクも理解した上で、砂防ダム建設を認めているのでしょうか?

森に木を植えよう。雑木林を残そう。
山の保水力をupして、降雨がダイレクトに河川増水へ影響を及ぼす度合いをより小さくする事が出来ると言われています。(よね?)
ではどれ位の森林が、どの程度の保水力を保持し、どの程度河川増水への影響を遅らせる事が出来るのか・・・定量的に示されていませんね。
すると、政を行う側の方々としては、
「効果の程が明確でない事に予算を配分し難い」
という心情になるのも察せます。 だって、説明できないもんね。
だから、数値的に効果が明確になっている“砂防ダム”になってしまうんでしょう。

大切な父祖代々の土地。
昔はその土地が土石流や鉄砲水に侵される事は無かったのでしょう。
だからこそ長い間ヒトが住み続けてきた。
ここに来てナゼそういう土地が河川災害に見舞われるのでしょうか。
水を司る自然バランスの要素が色々な所で崩れかけているからだと思うのです。
山を覆う森林の状態、温暖化やオゾンホール等による気象の偏り、他、私などには思いつきもしない自然の要素も関っている事でしょう。
では、どうすべきか・・・?
“砂防ダム”で土石流を防ぐ・・・のも、確かに一つの選択肢とは思いますが・・・。

でも何かおかしくないですか?
そんな事が継続していて良いのでしょうか?


・・・と、本日は質問投げ掛け系のオピニオンでした。
よく調べもせず、当方の勝手な日常知識のみで、少々感情も滲ませていて、しかも結論述べずに記載しており恐れ入りますです。
ご意見・誤認識などありましたら、バシバシとコメント願います。m(_ _)m


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毛鉤男

被害に遭われた方たちは、ほんとに大変ですね。今年の降水量は、だんとつに多くて、災害の規模がさらに拡大しそうですね。

近世と比較すると、人口も爆発的に増えて、それに比例して人が住む場所も広がってきた(氾濫の多かった川の傍など)ので、防災をちゃんと考えなくてはいけないんでしょうけど、対処療法的な対策に終始しているような気がします。flybakaさんもブログに書いていましたが、堰堤の構造物としての寿命は30年~40年なんだそうです。機能としての寿命は、あっという間に無くなってますしね。寿命が尽きた時、土石流など新たな災害の原因にならなければいいなあと心配です。

「国家100年の計」とか言うけど、治水なんかは100年ぐらいの単位で考えていかないと、これからは駄目なんじゃないかと思っています。戦後の復興期のエネルギーを賄ったり、高度成長の政策としての巨大ダムや公共事業振興など、成熟しつつある現代では時代遅れのスキームと思います。

100億とか、1000億とかダムを造る予算を、治水の研究や森林保護に使ったら、もっと安全に暮らせるようにならないのかなあ。
by 毛鉤男 (2006-07-21 14:12) 

まいてぃ 

ほそださん、こんにちは。
先日はお世話になり感謝申し上げております。
さて保呂内沢ですが流石手付かずの山を流れる渓で入渓前日の土砂降り的降雨にも関らず20cm程度の高水位だけで全く問題ありませんでした。
弄りまわされた山ではこうは行きませんね!
さて、ある研究では貯水ダムに流れ込む水量と貯水量そしてダム下への放水量の年間調査の結果、放水量が圧倒的に少ない結果が出たそうです。(残りの水は何処に行ってしまったのでしょう)
つまり年間を通じて安定的に水の供給を目的に造られたダムの筈が逆効果になっているという結論だとさ。
私はこの手の記事に目を通す事さえ避けていましたが(悲しくなるのでね)思わず読みふけってしまいました。
今は脱ダム、脱堰堤の潮流をただ信じて祈るだけです。
遭難し掛けたまいてぃより
by まいてぃ  (2006-07-22 09:57) 

curtis

>毛鉤男さん
んですね。
地球の動きとして、地表が盛り上がって山になり、それが崩れて低くなって行く・・・というサイクルを考えると、今人間がやっている治山・砂防対策なんて、砂場で水遊びしているスケール程度?なのかも知れませんね。
砂場でも、水の流れを変えるのに滅多やたらと石を置きまくると、そのしわ寄せが他の所に来ちゃったりしますし。
そういうスケール・・・つまり地球規模ならば巨人になったような視点でモノゴトをチェックする・・・というのが、100年,200年単位でのモノの考え方に通づるものがあるような気がしてきました。

>まいてぃさん
おつかれさまでした。
オニコウベの水源は意外と安定しているようですね。
時勢として釣り人や観光客の目も光ってる事だし、開発と自然の共生という意味ではモデル的な地域になり得るかもしれません。
地域のヒトも積極的だし。
ダムの話はとても興味深いです。
地下浸透分、蒸発分・・・オレで思いつくのはその程度でしょうかね。
そういう事の検証はしていかねばなりません。

ところで・・・遭難しかけたの・・・?
by curtis (2006-07-22 10:39) 

まいてぃ

そうなんです!遭難です。
保呂内を詰め、稜線を超え皆瀬川源流の沼沢沼に訪れたまでは良かったのですが一本西側の流れ込みから戻るルートを辿ったのですが沢を詰めるのと稜線に上り詰めるのに拘る余り何時の間にか西にぶれてしまい遠回りとキツイ登りでボブの体力が・・・。
40度位の登りの途中で木にしがみ付いたまま一歩も動けず立ち上がることもままならない程の疲労で・・・。
結局20mのザイルで5回に分け何とかピークまで引き上げそこで時間切れ。
全身びしょ濡れの身体のままそぼ降る雨の藪の中、寒いし、渇くしでタオルに染みた水をすすり、インスタントラーメンをかじり朝まで11時間校庭座りの状態で野宿となりました。
4時半に行動開始し、7時にようやくベースに戻り、ヒロミーナとチャコに大泣きされたって訳です。
帰還が後1時間遅れていたらベースを通り過ぎた他の沢登りのパーティーに捜索願いの依頼をしていて大騒ぎになったところです。ホッ
原因はよく地図を見てなかったと言うか老眼でよく見ることが出来なかったって訳です。事前に良く見ておけばこんな事にですぅ・・・・。
前日ヒロミーナの軽い捻挫のお陰で留守番させて良かったです。
もっとペースが遅くなりオマケに翌朝も行動開始できたか・・・?
山を舐めちゃ駄目だと猛省の現在です。
でも二人はこれに懲りずにまた沢登りに連れて行けとのたまっています。
チャコはもう山は懲り懲りの様ですが・・・・。
私はお陰でまた筋肉が付きました 笑い
by まいてぃ (2006-07-22 21:36) 

curtis

ありゃりゃ。そりゃ、災難でした。
ビバークの判断はどうしても遅れ勝ちになりやすい気がするんですけど、
結果的に見るとちゃんと帰還してる訳ですし、その時点では最良の判断だったんでしょうね。
私も一度経験あるのですが、何にしても申し訳ないのがベースで待って耐えてる側の人達に対してですよね。

無事でナニヨリ。お疲れ様でした。
by curtis (2006-07-25 01:20) 

anakin

共感します
川のないところでも土石流が起きてましたから
川をどうにかしても間に合わないですよね
行政はどこが危険でどこが安全かをきちんと把握して
危険なところから引っ越す補助をするとか
するべきと思いました
自然相手に絶対はないとおもいますから
ナンボ護岸したって砂防したって無駄で無意味
自然を破壊しているだけですね
土建屋は違う仕事をまわしてもらうために
献金してくれ
とおもいます
長初コメント失礼しました
by anakin (2006-07-27 23:06) 

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